栽培の基礎知識

 

 

プランターの配置

野菜は種類によって生育に必要な光の強さが違うので、強い光を必要とする野菜をベランダの外側に置くようにします。

 

基本的には根菜類や果菜類は強い光を必要とするので直射日光の良く当たるベランダの外側に置き、葉菜類はその内側に置くのがポイントです。

 

また草丈の低い野菜や初期生育の野菜は東側に置くことで草丈の高い野菜の日陰になるのを防ぐことができます。

 

強い光が必要(直射日光) とまと きゅうり なす
にんじん すいか かぼちゃ
とうもろこし
中程度の光でも育つ(半日陰) いちご いんげん 白菜
ねぎ きゃべつ レタス
かぶ ほうれんそう
弱い光(日陰)で育つ みつば みょうが しそ
せり

 

プランター選び

野菜は株の大きさや種類に応じて根の張り方が違ってくるので根の張り具合に応じて深さのあるプランタ−を選びます。

 

深さのあるプランターとは25cm以上の深さのあるもので根が伸びる野菜に適しています。

 

一方、根の少ない野菜は深さのあるプランターは必要ないので15cmの浅いプランターで十分育ちます。

 

水菜などの軟弱野菜は小株で育てる場合は汎用タイプの浅いプランター、大株に育てる場合は深さのあるプランターに植え替えます。

 

深いプランター(25〜30cm) 中深のプランター(18〜20cm) 浅いプランター(15cm)
キュウリ、とまと、ナス、春菊 えだまめ、レタス、ほうれんそう イチゴ、水菜(小株)、カブ(小型)

 

水やりのタイミング

水やりは表面の土が乾いてから鉢の底から水が流れ出るくらいしっかり施すのが基本です。

 

培養土の水分は気温と湿度、野菜の生育具合に応じて葉からの蒸散量で変わります。

 

野菜が小さいうちは蒸散量が少ないので土は乾きにくいので水やりの回数も少なくても大丈夫です。

 

野菜が大きく成長して葉数や葉面積が増えると蒸散量が多くなるので土が乾きやすくなります。

 

プランターの深さに応じて、乾きやすい浅いプランターは小まめに、深いプランターではたっぷりと水やりを行う必要があります。

 

特に、深さのあるプランターは鉢の底から水が流れ出るくらいしっかり施さないと水分不足で生育不良になることになります。

 

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