初心者のプランター栽培5つのポイント

 

ベランダの野菜

 

600型のプランター(横幅600mmサイズ)は軽量なプラスチックで安価なことから花や野菜の栽培によく使われています。

 

初心者の方は軽くて持ち運びしやすい600型プランターで水菜や小松菜などの管理作業が少なく種まきから1〜2か月で収穫できる野菜がお勧めです。

 

まずはベランダの日当たりをよくすることで野菜の生育が早くなり、いろんな野菜が育てられるようになるのでチャレンジしてみましょう。

 

日当たりが良くなる2つのポイントとは

プランター野菜

 

ベランダにはブロック塀やガラス製の柵が設置されているので、床面から高い位置にプランターを置かないと直射日光が野菜に届きません。

 

ベストな高さは塀の高さより30cm(プランターの深さ)程度低いくらいで、120cmの塀がある場合は90cmが理想的です。

 

一つ目のポイントは90cmの高さの台を作るのではなく、45cmの高さの台を2つ作り、重ねて90cmの高さにすることです。

 

ベランダのトマト

 

トマトやエンドウ、きゅうりなどの野菜は草丈が伸びてくると不安定になりやすく、強風でプランターが倒れたり、茎や葉を痛めてしまうことがあります。

 

台の高さが2段階に変えられることで、草丈が伸びてきたら2段目の台を取り外して、強風による被害を防ぐことができます。

 

二つ目のポイントは東側から草丈の低い野菜を順番に並べることで、午前中に草丈の高い野菜で日陰になることを避けることができます。

 

気温が低い時期は早朝から日光で野菜が温められることで生育が促進されるので、草丈の高い野菜で日陰にならないようにしましょう。

 

葉野菜の収穫を長く楽しむにはどうする

 

サラダ水菜

 

最も基本となる野菜つくりの作業は種まき、間引き、土寄せで、初心者は種まきから1〜2か月で収穫できる野菜がお勧めです。

 

水菜は本葉3〜5枚で3cm間隔で間引して草丈が20〜25cmくらいで収穫しますが、汎用型のプランター1鉢で8〜10株も収穫できます。

 

栽培のポイントはくせのないサラダ用の品種を選ぶことや草丈を徒長させるためにプランターの周囲を不織布で覆うことです。

 

不織布で覆わない場合は20cmくらいの草丈にしかなりませんが、周囲を不織布で覆うと草丈がさらに伸びて25〜30cmになります。

 

水菜は大きな株に成長するので、小株取りで収穫に適さない小さな株は25cm以上の深さのあるプランターに植え替えることでさらに収穫が楽しめます。

 

汎用型プランターで育てたサラダ水菜
サラダ水菜

 

小松菜は種まきから40日くらいで収穫できますが、プランターに長く置くと葉が折れたり、黄化したりして品質が低下してしまいます。

 

栽培のポイントは少量ずつ10日間隔で種をずらしまきをすることで、品質の低下を防ぎながら少量ずつ長く収穫が楽しめます。

 

小松菜は葉が広がると途中から折れやすくなる
小松菜

 

ねぎは種まきしてから間引きを1回行うだけで、葉元から5cm程度を残して収穫すれば3回くらいは葉ねぎとして楽しめます。

 

ねぎは発芽揃いが良くないので、葉が2〜3枚になるころに株の大きさを揃えて3cm間隔で間引くとその後の生育が揃うようになります。

 

間引き前の葉ねぎ
葉ねぎ

 

葉ねぎは緑色の部分が柔らかいうちに薬味として利用できますが、葉元が2cm位の太さになると固くて利用できなくなります。

 

葉ねぎとして収穫したら、深さのあるプランターに植え替える
葉ねぎ

 

葉元が太くなってきたら、25cm以上の深さのあるプランターに半分くらい土を入れて軟白栽培すると白い葉鞘部が収穫できるようになります。

 

軟白栽培とは葉鞘部(葉の分岐している部分)が埋まらない程度に土寄せを行うことで、日光を遮断して葉元の白い部分を長くする栽培方法です。

 

 

 

肥料は安価で速効性の液体肥料が使いやすい

 

液体肥料

 

肥料は固形肥料ではなく速効性の液肥を使い、1000倍くらいに希釈したものを生育に応じて2週間に1〜2回の間隔で施用します。

 

液肥は野菜用と表記されているもので、NPKの配合比が高いものであれば、価格が安くても肥料効果に差はありません。

 

1000倍の希釈液はじょうろの容量と液肥のボトルキャップ1杯の重量をあらかじめ計量しておくことで簡単に作ることができます。

 

プランターの向きを定期的に変えて生育を揃える

 

小松菜

 

ベランダは置く場所やプランターの向きで光の強さが大きく変わってしまうので生育を揃えるために定期的にプランターの向きを変える必要があります。

 

最も光が強いのはベランダの外側に面した場所で内側ほど光が弱くなるので、同じプランターで育ててもどうしても生育差が生じてしまいます。

 

野菜は草丈の低いものから順番に東側に置くようにすると草丈の高い野菜が朝日を遮らずに長い時間日光が野菜に当たるようになります。

 

また、水やりはプランターの手前ほど水が入りにくく乾きやすいので、生育差が生じないように丁寧な水やりが必要です。

 

種子の発芽を揃える

 

ホウレンソウの発芽
ホウレンソウの発芽

 

種まきの基本は撒き溝を平らにして覆土の厚さを一定にすることが大切で、平たい木片などで均一にしてから種まきします。

 

覆土は種子の大きさの3倍とされていますが厚すぎると発芽が遅れるため、種子が隠れる程度を目安にしましょう。

 

大部分の種子は20度前後が発芽適温ですが、ゴーヤやオクラなどのように25〜30度の高温でないと発芽しない野菜は加温して発芽したものを土に戻します。

 

ゴーヤの発芽
ゴーヤの発芽

 

加温は広口ステンレスボトルにぬるま湯を入れて、ペットボトルのふたに水分を含ませたテッシュの上に種子を並べてアルミホイルとビニール袋で密封します。

 

オクラやゴーヤなどの殻の固い硬実種子は加温する前に一昼夜給水させてから加温すると3〜4日ほどで発芽します。

 

にんじんの発芽
にんじんの発芽

 

にんじんは種子が非常に小さく発芽率の高いコーティング種子も販売されていますが、吸水加工されていない種をまく場合は密に撒く必要があります。

 

種子が小さいと発芽しても土を持ち上げる力が弱いので多くの種子が密集して一斉に発芽することで初期生育がよくなります。

 

撒く密度は1cmに2〜3粒で種まきから1週間くらいで発芽が揃ったら、株間3cm間隔に間引きをして指で軽く土寄せをします。

 

えだまめの発芽
えだまめの発芽

 

枝豆やそらまめは水分が多いと腐敗しやすいので、乾きやすいプランターの培養土では水加減が難しく発芽を揃えるのが意外と大変です。

 

枝豆の場合はプラスチック容器にティシュペーパーに水分を含ませた状態で種子を並べて密閉しておくと室温で3〜4日すると発芽します。

 

種子が割れた状態になったものから順番にプランターにもどして植え込みますが、土は種子が隠れる程度に軽く覆土します。

 

覆土が厚かったり、水やりが多すぎると腐敗してしまうので、水やりはやりすぎに注意して夕方土の表面が乾く程度に施します。

 

 

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